ミライちゃん「ねぇねぇ、ティーチャーフォレスト! 高校を卒業して専門学校や大学に進むお友達のなかには、『奨学金』を借りて進学する子も多いよね。名前からして、国や学校から応援してもらえる『ありがたいお金』なんだなぁってずっと思っていたんだけど……実際のところはどうなのかな?」



「たしかに! 『学問を奨励する』って書くくらいだから、すごくクリーンですごい仕組みなんだろうなって僕も思ってた。でも、この前ネットのニュースで『返済が大変』みたいな特集を見かけて、ちょっとドキッとしたんだよね。」



「二人とも、すごく大切なことに気がついたね! 奨学金は進学を夢見る高校生にとって心強い味方なのは間違いないけれど、実はその実態は『国や機関からお金を借りるシステム(=立派な借金)』なんだ。仕組みをしっかり分かっておかないと、社会人になったときに大ピンチになっちゃうから、今日の話をしっかり聞いていこう!」



「えっ、やっぱり自分で返さなきゃいけないものなの? 親御さんにもよるのかな……。」



「一言で奨学金といっても、大きく分けて2つの種類があるんだ。ここを勘違いしていると後で大変なことになるから、一番最初に覚えておこう!」
- 給付型奨学金(もらえて、返さなくていいお金)
返済の義務が一切ない、いわば「もらえるお金」。
ただし、世帯の収入基準や、高校時代の成績などの厳しい条件をクリアした人だけが対象になる。 - 貸与型奨学金(借りるお金・あとで必ず返す)
国や機関から「お金を借りる」仕組み。卒業したあとに、毎月コツコツと自分で返していかなければならない。
さらに貸与型には、利息がつかない「第一種(無利息)」と、利息がついて借りた時より多く返す「第二種(有利息)」があるんだ。



「なるほど……! 『奨学金=全部もらえる』わけじゃなくて、大部分は『借りて返すもの』なんだね。名前が優しそうだから油断しちゃいそうだな。」



「もし貸与型の奨学金を借りたら、社会人になったときにどれくらい大変なことになっちゃうの?」



「たとえば、毎月5万円を4年間(計48ヶ月)借りたとすると、総額は『約240万円』になるよね。社会人になったあと、これをどれくらいの期間で返すか知っているかい?」
- 返済期間の目安
一般的に「15年〜20年(180回〜240回払い)」かけてコツコツ返していく。 - 毎月の返済額のイメージ
毎月約1万3,000円〜1万5,000円ほどの引き落としが、社会人になってから何十年も続く。



「えっ……! 社会人になって働き始めてからも、毎月1万円以上がずっと引き落とされ続けるのか……。お給料からその分が引かれるって考えると、なかなかの重みがあるね。」



「そうなんだ。さらに、利息がつく『第二種』の場合は、トータルの返済額が240万円から270万円や280万円以上に膨れ上がることもあるんだよ。」



「なんだか少し怖くなってきたけど……どうすれば賢く奨学金と付き合っていけるの?」



「安心して! しっかり計画を立てれば大丈夫。この3つを覚えておこう!」
- 本当にいくら必要か、必要最低限の金額だけを借りる
「とりあえず多めに借りておこう」は絶対にNG! 必要な分だけにする。 - 可能なら「給付型」やバイト、特待生制度を狙う
返さなくていいお金や、自分自身のアルバイト代でまわせる部分がないか、早い段階で調べる。 - 卒業後の返済シミュレーションをあらかじめしておく
「社会人になったら月いくら返して、手取りはいくら残るか」を親御さんや先生と一緒に必ず計算してみる。



「計画的に、必要最低限だけを借りるってことが一番大切なんだね。勢いでなんとなく借りちゃいけないってことがよく分かったよ!」



「奨学金は夢を叶えるための便利な仕組みだけど、中身は『借金』だからこそ、責任を持って向き合わなきゃいけないんだね!」



「うん! しっかり仕組みを知っていれば怖くないし、自分の将来を自分でコントロールできるようになる気がする!」



「その意気だね! 正しい知識を味方につけて、自分の進路や未来を賢くハックしていこう!」

